第3章
10 億枚は一日で生まれ、配られた
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この章では、SANAET がいつ・どの順番で動いたかを、オンチェーンの記録に沿って時系列でたどります。公式サイトの Tokenomics(コミュニティ 20%・リクイディティ 10%・チーム 5% など)と照合しながら読み進めてください。
本章に出てくる発行ウォレット・分配ウォレット・中継ウォレット、そして各枠の受取先は、いずれも分配ウォレットを起点に資金が配られたアドレスです。第5章で見るとおり 5 月にはそろって分配ウォレットへ返送・焼却されており、独立した保有者の動きとは考えにくいことから運営側の管理下とみられます。
2 月 23 日 ― 10 億枚が一度に作られた
2026 年 2 月 23 日、発行ウォレットから SANAET が初めて発行(mint)されました。発行枚数は 10 億枚です。mint とは、ブロックチェーン上で新しいトークンを作り出す操作のことです。
同日中に、発行枚数は配布を担うウォレット(以下「分配ウォレット」)へ移され、追加発行権限(mint authority)も放棄されています。SANAET はこれ以上増やすことができず、総量は 10 億枚で固定されました。
- 分配ウォレット10億枚全量・100%
2 月 24 日 ― 45 個のウォレットへ無料で配布
翌 2 月 24 日、分配ウォレットから 45 個のウォレットへ、それぞれ 6,222,222 枚、合計およそ 2.8 億枚が配られました。
下図のとおり、SANAET の配布とは別に、運営側の 1 つのウォレットが 45 個すべてへ少額を送って束ねており、保有後の 5 月 20 日には 45 個がそろって返送されています。
運営(Creator・発行側)
共通の送付元ウォレット
2/24・45 個すべてへ少額を送付(同一の出どころ)
分配ウォレット
2/24・SANAET 2.8 億枚(各 6,222,222)
45 ウォレット
各 6,222,222 枚を保有(エコシステム分とみられる)
5/20 に 45 個そろって分配ウォレットへ全額返送 → 5/27 焼却(第5章)
- 分配ウォレット7.2億枚
- エアドロップ45ウォレット2.8億枚エコシステム分とみられる
2 月 25 日 ― 枠ごとに振り分け、市場へ
2 月 25 日 16:33〜18:00 JST、分配ウォレットから各ウォレットへ順に振り分けられました。送られた枚数は公式トークノミクスの 20%・5%・10%に一致します(どのウォレットがどの枠かは枚数の一致による推定)。コミュニティとチームへの送金は中継ウォレットを挟んでいます。
そして 18:00 JST 前後、リクイディティ用ウォレットが 0.8 億枚を Solana の分散型取引所 のプールへ投入し、SANAET の売買が始まりました。運営が公表したローンチ日とも整合します。
分配ウォレット
コミュニティ枠
2 億
20%
チーム枠
0.5 億
5%
別ウォレット
0.2 億
2%
リクイディティ用
1 億
10%
Raydium プール
18:00 JST 売買開始
- 分配ウォレット(未配布)約 3.5億枚
- エアドロップ45ウォレット2.8億枚エコシステム分とみられる
- コミュニティ枠2億枚公式 20% 枠と一致
- チーム枠0.5億枚公式 5% 枠と一致
- リクイディティ用ウォレット0.2億枚
- Raydium プール0.8億枚売買用に投入
- 別ウォレット0.2億枚用途不明
この節で新たに加わった保有先
この章でわかったこと
- 2 月 23 日に 10 億枚を一度に発行し、同日 mintAuthority を放棄して総量を 10 億枚に固定した。
- 2 月 24 日に 45 ウォレットへ約 2.8 億枚を配布(エコシステム分とみられる)。ただし 45 個は運営側の 1 つのウォレットがまとめて少額を送って束ねたアドレスだった。
- 2 月 25 日に各枠(コミュニティ 20%・チーム 5%・リクイディティ 10% ほか)へ振り分け、Raydium へ 0.8 億枚を投入して売買が始まった。
- 各枠へ配られた分は大半が動かされず保有され、5 月に分配ウォレットへ回収・焼却される(第5章)。
次章「急騰と暴落」では、Raydium プールで誰が SANAET を買い、価格がどう動いたのかを追います。