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第2章

元手をたどると、取引所に行き着いた

すべては、本人確認を伴う暗号資産取引所(CEX)から初動ウォレットへの入金から始まりました。その資金が中継ウォレットとブリッジを経て、Solana の発行ウォレットへ渡るまでをたどります。

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すべては取引所からの 924 ドルで始まった

2025 年 8 月 24 日、暗号資産取引所 Bitget から一つのウォレット(以下「初動ウォレット」)へ USDT が送金されました。送金は 597 USDT327 USDT の 2 回に分かれ、合計は 924 USDT です。USDT は米ドルに連動するよう設計された通貨(ステーブルコイン)で、価格はほぼ 1 ドルに保たれます。

取引所からの出金には本人確認(KYC)が伴います。そのため、この入金は資金の出どころをたどるうえでの起点になります。ただし口座の名義など具体的な人物の特定は取引所側の情報が必要で、オンチェーンの記録だけでは分かりません。

同じ初動ウォレットは、2025 年 8 月から 9 月にかけて、別のトークン Token6900 のプレセール購入と受け取りにも使われています。これは SANAET とは別の取引で、両者の直接的な資金のつながりは確認されていません。ここでは「初動ウォレットが実際に使われていた」という事実の確認にとどめます。

Ethereum から Solana へ資金を移す

そして 2026 年 2 月 22 日、初動ウォレットは 0.03 ETH を別のウォレット(以下「中継ウォレット」)へ送金しました。ETH(イーサ)はイーサリアム上の基軸通貨です。この 0.03 ETH が、このあと Solana へ渡る資金の本体になります。

同じ日、取引所 Binance からも中継ウォレットへ ETH が着金しています。ただしこれはごく少額で、Solana へ渡される資金の本体ではありません。中継ウォレットの利用者が Binance の口座も使っていることをうかがわせる動きです。

こうして、ブリッジ用の 0.03 ETH が中継ウォレットに用意されました。ここからは、この資金が Solana へ移される流れを見ていきます。

中継ウォレットは、この 0.03 ETH を を通じて Solana へ送りました。ブリッジは、異なるブロックチェーンの間で価値を移すしくみです。ここでは Near Intents というサービスが使われています。中継ウォレットへの送金からこのブリッジまでは、約 1 分の間に連続して行われました。

Solana の発行ウォレットに着金した

ブリッジを経由した資金は、Solana 上で 0.6876 SOL として受取ウォレットに着金しました。SOL は Solana の基軸通貨です。その約 8 分後、受取ウォレットから「発行ウォレット」へ 0.68 SOL が送金されました。この発行ウォレットが、次の章で SANAET を発行します。

この章でわかったこと

  • 起点は本人確認(KYC)付きの取引所 Bitget からの 924 USDT 入金(2025-08-24)。
  • 資金は初動ウォレット → 中継ウォレットへ集約され、Near Intents で Ethereum から Solana へ移された。
  • 着金した SOL は最終的に「発行ウォレット」へ集約された。
  • ただし口座名義など人物の特定は、オンチェーンの記録だけではできない。

次章「発行と分配」では、この発行ウォレットが 10 億枚の SANAET をどう発行し、配ったのかを追います。